パワハラ対処法3つ

このブログにたどり着いた人は、おそらく今実際にパワハラを受けている人が多いのではないかと思われます。

そして、いまこの現状を変えたい、どうにかしたいと思っているはずです。

では、具体的なパワハラの対処法について考えてみましょう

筆者
筆者

対処法として考えられるのは大きく3つになります

逃げる(退職・転職)

我慢する

戦う

以上の三つになります。

この中で筆者が一番お薦めするのは①の逃げるです。

つまりは転職ですね。

筆者は体験談②を見てもらえばわかりますが、筆者は酷いパワハラが行われる前に退職を選びました。今でもこの選択は大正解だと思っています。

結果的に③のたたかうという手段も取ってしまい、結果的に相手側に制裁を加えることが出来ましたが、これは筆者が運が良かっただけだとも思っているので、一概におすすめは出来ないのが現状です。

②の我慢する、は個人的には一番ありえないことでした。

パワハラなんぞを行ってくる大嫌いな人の顔色をうかがいながら仕事をするなんて人生の無駄と思ったからです。限りある人生なのに、尊敬できない人間に自分の貴重な時間を使う?無理無理!という感じでした。

でも我慢する、という対処を選択する人の気持ちも分かるんですよね……。

というわけで、次からは対処法3つについて詳しく述べていきたいと思います。

パワハラを受けた時の対処法①~逃げる、退職する~

パワハラを受けた時の対処法の3つの中で、筆者が一番お薦めするのは①の逃げるになります。

もうこれ一択と言っても過言ではありません。

つまりは退職、転職です。

パワハラのストレスで心や身体を壊してしまうと、病院代は無駄にかかるし治るのにも時間がかかる。

人間不信にもなってしまいます。

そもそもパワハラ元凶の人と距離を取らない限りストレスが減ることはないのだから、今の現状を変えない限り基本的には治りません。

そしてパワハラをする人は悔い改めてパワハラをやめるなんてことはほとんどありません

パワハラ、モラハラを行う人の多くに見られる特徴として、彼らが自己愛性パーソナリティ障害を持っていることが知られています。

まなぶくん
まなぶくん

自己愛性パーソナリティ障害?聞いたことないなあ……いったいどんなものなの?

それでは、自己愛性パーソナリティ障害の人の特徴をいくつか挙げてみましょう。

自己愛性パーソナリティ障害の症状

  • 人より優れていると信じている
  • 権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
  • 業績や才能を誇張する
  • 絶え間ない賛美と称賛を期待する
  • 自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
  • 人の感情や感覚を認識しそこなう
  • 人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
  • 人を利用する
  • 劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
  • 嫉妬されていると思い込む
  • 他人を嫉妬する
  • 多くの人間関係においてトラブルが見られる
  • 非現実的な目標を定める
  • 容易に傷つき、拒否されたと感じる
  • 脆く崩れやすい自尊心を抱えている
  • 感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える
引用:wiki

以上のようなものがありますが、どうでしょうか。

あなたにパワハラする人の特徴に驚くほど合致していませんか?

少しわかりにくいな、と思ったので自分用にまとめたのが以下のものです。

自己愛性パーソナリティ障害の特徴を少しかみ砕いた形で自分用にまとめてみました。

パワハラを行う自己愛性パーソナリティ障害の特徴

・人の感情を思いやることが出来ない

・人に共感できない

・人が自分のルールに従うことを強制する

・人を自分の為に利用する

・人より優れていると思い込んでいる

・自分の業績や才能をひけらかし他者にマウントを取りがち

・常に賛美と称賛を求めている

・自分は特別な存在であると信じている

・特別で優秀と思い込んでいるので、上から目線で言葉を言ってくる

・劣っていると感じた人々に高慢で上から目線の態度をとる

・自分は素晴らしいので嫉妬されていると思い込んでいる

・人間関係において自分が中心であることを望み、他人を嫉妬しやすい

・多くの人間関係においてトラブルが見られる

・人に共感できないのに自分は容易に傷つき、拒否されたと感じやすい

・実は自信がなく、脆く崩れやすい自尊心を持っている

まなぶくん
まなぶくん

わあ、会社のパワハラ上司がそのまんまこんな感じだ……!

そして自己愛性人格障害の人に出会ったときの対処法としては「逃げる」一択と言われています。

なぜなら自己愛性パーソナリティ障害はほとんどの場合、自覚がないので治療が出来ないのです。

<自己愛性パーソナリティ障害を詳しく知りたい方は↓へ>


自己愛性パーソナリティ障害

自己愛性パーソナリティ障害を理解するためのガイドブック

マンガでわかるパーソナリティ障害 もっと楽に人とつながるためのヒント

というわけで「逃げる」が一番ベストな対処法なのですが、退職後の転職が怖くてこの手段を取らない人も多いのではないでしょうか。

ただでさえパワハラを受けている人は、その執拗なパワハラによって

「自分は仕事が出来ない人間なんだ」

「自分は駄目なやつなんだ」

「どこに行っても上手くできないんだ」

「そもそも自分なんかどこにも就職できない」

思い込まされているケースが多いので、余計に今の現状から抜け出せなくなっているんですよね。

しかし!

転職は案外簡単なものです。転職サイトを見て見ればバーッと求人募集が出てきますよね。

それだけ我々は求められているということです。

個人的な感覚で言えば、職を選ばなければ何歳になっても仕事はあります。

試しにいくつかの転職サイトに登録して流し見をしてみてください。

世の中にはたくさんの仕事があるものですよ。

また、求職活動において肝となるのは履歴書、そして資格の有無です。

そこで雇用保険にて失業手当をもらいながら職業訓練で資格をゲットするという方法もおすすめです。

うまく調整すると、失業手当を延長しながら職業訓練を無料で受けることもできます!

→失業手当をもらいながら職業訓練を受ける方法の記事はこちらから

ちなみに筆者は職業訓練で事務職の資格を二つゲットし、無事に再就職できました。

ぶっちゃけ職業訓練は無料でゆっくりと勉強できてしかも高校時代を再体験できるという楽しい時間でした。

しかも当時はランチ代として二か月間は500円が支給されていました。

毎日外のお店でランチする時間も楽しかった……!また機会があったら職業訓練を受けたいな~とすら思っています。

→職業訓練体験談の記事はこちらから(後日アップ予定)

ここまで読んだ方で、転職の方向に気持ちが傾いている人もおられるでしょう。

でもまだ悩んでいるはずです。

それは「退職したいけど、会社に伝えるのが怖くて伝えられない」という感情ではないかと思います。

パワハラに合われている人は、要するにパワハラをする人に支配されている状態なので、それに反逆するのがとても困難なんですよね。

 傍から見ていると「辞めます!」って言えばいいじゃんと思うかもしれませんが、そうできない精神状態に追い込まれているわけです。

「逆らえない、逆らうのが怖い、機嫌を損ねるのが怖い、言うことを聞かなければならない」という気持ちではないかと思います。

 そこまで追い込まれているなら、自分で退職を言い出すのは難しいと思います。

 その気持ちを癒す、立て直すのはその後にしましょう。

そして退職を伝えるのは「退職代行サービス」という専門業者に任せちゃいましょう!

 有料版ノートの体験談②にも記載した通り、パワハラ被害者は自尊心がぼろぼろになってしまうので、自分で退職を言い出しても「それはパワハラではない」「気にしすぎ」「〇〇さんの指導はあなたのため」などと並べ立てて、すんなり辞めさせてもらえないことが多いのです。

 そんなときはさっくり退職代行サービスを使いましょう!

 退職サービスを使うのは卑怯なことではありません。掃除のときに掃除機を使うようなものです。

便利なものがあるなら、利用しない手はありません。

<退職代行サービスの詳細な一覧表>

自分の心を守ることをなによりも大切にしてくださいね。

パワハラを受けた時の対処法~我慢する~

正直「我慢する」はあまりお勧めしたくはない対処法なのですが、家庭の事情、金銭的な面で「我慢する」を選択しなければならない人もおられるのではないかと思います。

 とてもしんどい選択ですが、「我慢する」心構えを考えてみましょう。

  • 相手の言葉を真に受けない

パワハラを行ってくる人には「自己愛性パーソナリティ障害」の人が多いことは前述した通りです。


マンガでわかるパーソナリティ障害 もっと楽に人とつながるためのヒント

彼らは自分の感情だけで発言してくる傾向があるため、その言葉をいちいち真に受けて振り回されていてはとうてい心が持ちません。

 そしてパワハラ上司に「この人は自分の言うなりになる。気持ちいい」と思われてしまうと、あなたに執着しはじめてしまいます。

 これを避ける方法は、相手の言うことを聞き流すことだと思います。

 夏になるとうるさい蝉の音を思い出してみてください。気にするととてもうるさいですが、仕事や趣味に集中していると何故か聞こえなくなりますよね。

 パワハラ上司の叱責がこうなればしめたものです。

  • 他に楽しいことを見つける

 仕事はあなたの人生の全てではありません。

 仕事以外の時間に人生の楽しみを見つけて、「仕事はこのためにお金を稼ぐ手段」と割り切ってしまうことも大切ではないかと思います。

 体験談②のBさんも、楽しいことや趣味でなんとか1年耐えきったと言われていました。

  • 無料相談を受ける。カウンセリングを受ける

 パワハラ被害者は、そのことをなかなか周りに相談できないものです。

 何故なら「自分が悪い可能性がある」と思い込んでいるため。

 そして「周りの人を巻き込みたくない」と思ったり「自分が弱いと思われたくない」と考えてしまう為。

 その気持ちはよくわかりますが、ひとりでずっと抱え込んでしまうとそのうちに本当に病気になってしまいかねません。

 誰かに話を聞いてもらうこと、これは実はかなりメンタルの安定に役に立ちます

 そこで活用してもらいたいのが、お住まいの県や市が行っている労働相談サービスです。労働基準監督署ではないので、自分の話した内容などは絶対に外部に漏れないようになっています。

 筆者も利用しましたが、自分の考えをまとめるため、そして方向を定めるための手助けになりました。

  人に話すということは、自身の考えをまとめるという効果もありますね。とはいえ、あくまで「相談」なので、「ただ話を聞いてほしい」という人には不向きだなとは思いました。「相談」の「解決」を図りたいという意思をひしひしと感じ取れたからです。

 なので、「とりあえず話を聞いて欲しい」というひとにはメンタルクリニックに受診しての「カウンセリング」をお勧めします。カウンセラーは話を聞くプロなので、自分が話をまとめていない状態で行っても、根気強く丁寧にお話を聞いてくれます。

 また、メンタルクリニック受診はもし今後「退職したい」「戦いたい」と考えが変わった時にも強い味方になってくれます。

「メンタルクリニック」への受診が恥ずかしいと思っている方も多いとは思いますが、今の時代昔ほどは好奇の目にさらされなくなってきました。

 それに個人的な意見ですが、「はずかしい」と思っている人の方が「はずかしい」のではないかと思っています。つまり「はずかしい」と思う時点で、メンタルクリニックの利用者さんに対する差別意識が垣間見えるからです。

 しんどいものはしんどいのだから、利用できるものは利用するべきです。この現代日本、かなり住みやすくなってきているのだから、考え方をアップデートして、利用できるものは利用して生活していきましょう!

パワハラを受けた時の対処法~たたかう~

「たたかう」ことはパワハラに疲れ切った被害者にはとても大変なことです。

 しかし腹を括って「たたかう」を選択する場合には、まずはゴールを決めましょう。

パワハラと戦う時のゴール設定

パワハラが収まればいい証拠を集めて労働基準局へ

パワハラの加害者を移動、退職させたい証拠を集めて労働基準局へ、解雇はなかなか難しいので弁護士に相談がベター

会社自体を訴えたい弁護士が必要

 有料ノート体験談②で詳しく記載している通り、筆者は逃げたあとの最後っ屁としてがっつり戦いました。

 最初は戦う気はなかったのですが、上司のあまりもの自己保身っぷりにブチ切れたゆえの行動です。そして結果は勝利!ただし筆者自身も退職したので痛み分けと言うところでしょう。

 さて、戦うために必要なものは何はなくても「証拠」でした。とにかく客観的にわかる「証拠」です。中でもボイスレコーダーを用いてのパワハラ暴言の録音は何よりも有効な証拠です。

 戦うと決めたのなら、常にボイスレコーダーをONにして持ち歩くくらいのことはしても良いでしょう。充電や録音失敗が心配なら2~3個購入し、職場にいる間中は2~3個とも録音しっぱなしが安心できるでしょう。

→ボイスレコーダー


ソニー ICレコーダー usb 4GB 薄型・軽量/Sマイク・システム / 最大22時間連続使用 クリアボイス機能搭載 ブラック ICD-UX570F B

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【2023新版 32GB】 ボイスレコーダー ペン型 ICレコーダー 録音機 小型 ワンボタン録音 35時間連続録音 音声検知自動録音 ノイズキャンセリング 無指向性マイク OTG機能 イヤホン付属 MP3プレーヤー機能 高性能 使いやすい 6本替え芯 USB充電式 会話録音/インタビュー/語学勉強/浮気調査/セクハラ/パワハラ対策などに適用 日本語説明書

<パワハラに戦うために有効な証拠一覧>

ボイスレコーダーを用いてのパワハラ暴言録音データ、録画データ

毎日受けたパワハラを詳細に記した日記(直筆油性ボールペンで。PCスマホ等改ざんできるものは避けること)

メンタルクリニックへの受診記録(ちゃんと主治医にパワハラが辛いと訴えておく)など

・暴力を受けている場合は病院への受診記録、警察署に相談。場合によっては被害届(ただし一度提出して、そのあと撤回してしまうと二度と被害届は出せないので注意)

・できれば第三者の証言。会社内の第三者が「~はパワハラをしている。~はパワハラを受けている」と証言してくれている証拠

 何度もお伝えしたいのですが、体験者から申しますととにかく「証拠」が必要です。

 筆者が最初にパワハラを訴えた時も管轄の上司からは「気にしすぎ」「Aさんのは指導だから」「あなたのためだから」と言われました。

 Bさんに対するAさんのパワハラに対しても「Bさんはミスがとても多くて仕事が出来ないから(パワハラは)仕方がない」との発言でした。

「これは話にならない」と悟ったので、そこからは証拠を集め、上司が隠していた「前任者2人も実際はパワハラで辞めている」という事実をさらにその上の上司に付きつけました(上司の上司はパワハラのことは隠しており、自分の都合の良いように報告していました) 

さらに「私も退職する。それはパワハラをしているAさんのせいである」という文書を作成し、突きつけました。(これは上司に突きつけた時にはもみつぶされていたので、慌てて上司の上司にコンタクトを取り、証拠を突きつけました

結果、ここまでしてようやく筆者の訴えが通り、パワハラをしていたAさんとそれを容認していた上司には重い処分が下りました。

感想としては、「証拠がなければ相手にされなかっただろうな」ということです。

初手でごまかされそうになりましたが、証拠がなければおそらく何度訴えてもずっとごまかされていたんだろうなと感じました。

とにかく証拠を集めた後は、本気で戦うのであれば弁護士を雇って労働基準局に駆け込みましょう!これが一番安心です。

まずは弁護士の無料相談などを利用してみても良いかもしれません。

→弁護士のアフィ

 もちろん自分自身で駆けこんでも良いです。ここで大切なのは、とにかく証拠を全て揃えていくこと。もちろんコピーをきちんと取っておきましょう。

筆者
筆者

 証拠はとにかくあなたの武器になります。大切にしましょう!

この「たたかう」の選択はなかなかしんどい選択であると思います。

ただでさえ心が疲れきっているパワハラの被害者にとっては途中で心が折れてしまうかもしれません。

 なので、やはりまずはパワハラに強い弁護士に予約を取り、相談をしてみることをお勧めします。

「でも弁護士に知り合いなんていない……」という方は、法テラス(国によって設立された法的トラブル解決のための「総合案内所」)を利用してみるのも手です。

 ここで大切なのは、会社の労働相談部署や、上司、上層部に安易に自分の手の内をさらさないこと。

 基本的に「会社の労働相談部署」は「会社」の味方です。自己保身に走る可能性も十分にあります。

体感から申しますと、やはり外部の介入が一番制裁をくわえられると感じました。

<まとめ>

 パワハラにあった場合の対処法について詳しく考えてみました。

筆者の体験談もふまえて考えてみましたが、やはりベストは「逃げる」一択であると思います。

 会社は一つではありません。そしてそこに捕らわれる理由もありません。

ましてやパワハラ上司の思惑にまんまとのってやる必要もありません。

 辞めることが怖いなら退職代行を使う転職が不安なら転職紹介サービスや、ハローワークの公的機関をフル活用する

 使えるものは使って、自分がしんどくないように転職活動をしましょう!

 「我慢する」は正直おすすめできません。しかしこれを選ばずを得ない状況であるなら、職場以外で楽しいことを見つける、カウンセリングを利用するなどをしてご自分の心を守ってくださいね。

「たたかう」場合はとにかく証拠を集めることです。そしてゴールを設定して、市の労働相談などに相談、そして弁護士に相談するなどをして、賢く戦う算段を立てましょう。

 こちらは必ず勝てるとは限らないし心も身体も疲弊してしまいますので、専門家の力を借りることが大切です。

 最後に。

 パワハラは本当に辛いものですよね。

 もう一度声を大にして言いたいのが

「あなたは悪くない、パワハラをする人が悪い!」です。

貴方の人生はあなたのものです。せっかくの人生なのに、嫌いな人のために時間を費やすなんて勿体ない!

たった一度きりの自分の人生を楽しむ方法をよく考えて、選択をしてくださいね。

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