パワハラ勝利体験①

筆者は2度パワハラ被害に遭い、そうして2回とも勝利しております。

2回目は勝利・・というより痛み分けと言う気もしますが、自分のダメージは最小限であったので自分では勝利であると思っております。

それではひとつめの体験談です。(身バレ防止の為にフェイクを入れています)

当時働いていた職場は女性オンリーの職場でした。人数は8人ほどの小規模の支店でした。

そこに新しく若い女の子が入ってきました。可愛くて明るくて愛想の良い女の子でした。

そこではじまったのが上司のパワハラでした。

はじめは指導であったと思います。

新しく入ったのだからミスも多いし知らないことは多いし、直属の上司が指導することは当たり前のことです。

しかしその指導のときの口調がだんだん激しくなっていきました。声を荒げる「指導」であったのが、次第に薄ら笑いや怒りをあらわにしての「いびり」が増えてきたのです。

傍から見ても明らかにその子にだけ当たりが強いのは見るに明らかな状況でした。

むしろこれは「指導」ではなく「パワハラ」なのでは?

職場の人たちもうっすらとそれを感じていたと思います。

実のところ筆者はその子とは職種が違ったため、上司の「指導」の内容が正しいのかどうかはわかりませんでした。

しかしわかる内容だけを考えると、「そんなことをそんな怒った口調で言う???」という内容のものばかりでした。

そして事あるごとに投げつけられる言葉はすべてとげとげしい。

怒り、イライラ、嫌味、日によって言い方は違いましたが傍から聞いていても嫌なものでした。

女の子もしんどそうで、日に日に顔色は悪くなっていきました。

はじめのうちはちゃんと上司と会話しようとしていた女の子でしたが、次第に何も反論しなくなりました。

<例>

<パワハラ初期の日常>

パワハラさん
パワハラさん

~って言ったよね?なんで言う通りにやらないの!?

被害者さん
被害者さん

す、すみません。でも〇〇という理由があっ……

パワハラさん
パワハラさん

は?〇〇は関係ないよね?その関係ない言い訳はいいんで!

<パワハラ後期の日常>

パワハラさん
パワハラさん

~って言ったよね?なんで言う通りにやらないの!?

被害者さん
被害者さん

すみません……はい、すみません……(泣)←もう説明する気力もない

パワハラさん
パワハラさん

は?本当に反省してるの!?謝ればいいとか思ってない!?

この時のことを思いだすと、なぜ筆者もここで動けなかったのか。とても悔やまれます。話を聞くとか、上司に進言するとか、なにか手を出せばよかった……。

ある日、ついに女の子が上司の指導中に号泣しました。

筆者は外に出ており、事務所に帰ってみると事務所の空気は地獄のようになっていました。

後でこっそり聞いたところによると、いつものように上司が女の子にきつく言っていたとのことでした。詳しい内容はわかりませんでしたが、ずっと我慢していた女の子が号泣するほどです。よほどきついことを言われたのでしょう。

そうして女の子は数日後には退職届を出しました。

表向きの原因は「他の仕事に興味があるから」。

しかし職場の全員が、本当の原因が「上司のパワハラ」だとわかっていました。

女の子は最後まで「自分がしんどかったこと」「自分がパワハラにあっていたこと」を職場の誰にも相談することはありませんでした。

もしかしたらこの女の子は「パワハラにあっていたこと」を認識していなかったのかもしれません。パワハラにあっていた人のほとんどがそうであるように、「自分が悪い」と思っているような節がありましたので……。

女の子の表向きの退職理由が「他の仕事に興味があるから」であったため、上司はもちろん自分のパワハラが原因であるようなそぶりは見せませんでした。

パワハラさん
パワハラさん

今の若い子は一つのところに長く続けないんだね~(へらへら笑いながら)

もちろん上層部、経営陣もその子の退職に何も思わなかったようでした。表向きの理由が「他の仕事に興味があるから」であったので、上司からの報告を鵜呑みにしていたのでしょう。我々への聞き取りなどもなかったので、去る者追わずの精神でもあるようでした。

とはいえ残された上司以外の全員は、自分たちが女の子に何もできなかったこと、そして上司の横暴に腹が立っておりました

そして何度も上層部、経営陣に対して上司のパワハラや横暴に対して訴えました。

しかし上司は仕事が出来る人の為、上層部が動くことはありませんでした。

そこで全員がぶちぎれました。

「私たち全員が辞めるか、上司を首にするかどっちか選んでください!」

いや、思い返してもパワハラ事例においてもこれは珍しいことであったと思います。

そうして結果は……

上司、自主退職!

会社としてはクビにはできなかったのか、降格の話を出したそうなのですが、なにしろプライドの高い上司のことです。全員が自分の敵であると察したのでしょう、自分から退職を選択しました。

パワハラをしていたことや、自分のせいでこのような事態になったことなどの謝罪は一切ありませんでした。

それどころか退職日までヘラヘラとしていて「私が居なくなったらこの事務所は大変になるね~」とさえ言っていました。

少しもやもやが残りつつ、一気に平和が戻った事務所。

「だけど女の子には何もできなかったね・・」と反省していたある日、同業者からとある情報が入ってきました。

「〇〇(上司)さんって前にそっちの会社に居たって本当?今うちで雇ってるんだけど、あの人全然使えないし、口悪いし、お客さんから評判悪すぎなんだけど!」

やっぱり仕事できんかったんかーい!!

パワハラをするような人はやはり仕事も出来なくて人望もお客様からの評判も悪いんだなあと実感した出来事でした。

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